子どものことを最優先に考えて、断乳の時期を見極めたい、
そう願っていても、やむをえない事情でやめなくてはならない場合もあるでしょう。
また、やめたとしても、あるいはやめた方が、より愛情深く、納得のいく育児ができる、
それがママの本当の気持ちで、そう決心して、後悔がないのなら、
ママのタイミングで断乳しても、それは「あり」でしょう。
ただ、そのことを、ちゃんとお子さまに話をしてあげてほしいと思います。
1回ではなく、何回かお話が必要な場合もあります。
まだ赤ちゃんだから言っても分からない、かもしれませんが、
それでも話せばわかると信じて、目を見て、きちんと説明してあげてほしいのです。
こんなケースがありました。
家庭の事情や繰り返すおっぱいトラブルで、5ヵ月くらいで断乳を決意されたお母さまがいました。
お子さまにやめることになったことをきちんとお話してあげてね、とお伝えし、
お母さまはお子さんにしっかりと説明をされて、断乳をしました。
ところが、お子さんは荒れました。哺乳瓶も受け付けない。
話を聞くと、どうやらお子さまは怒っている様子。
納得できていないのかなと思い、もう一回、じっくり説明してみて、と話しました。
お母さんは、じっくり話したそうです。
「ママの都合で大好きなおっぱいをやめてごめんね。
でも、その分いっぱいいっぱい抱っこ抱っこするから、許してね。」
お子さんは、じーっとママを見つめて聞いていたそうです。
そうしたら、バチンッ!て思いっきりママの顔を叩いて、
それから大人しくなり、哺乳瓶で人工乳も飲んでくれるようになったとのことでした。
赤ちゃんは、わかっているのです。
話し合い、大事です。