赤ちゃんは舌を非常に巧みに動かして乳を飲みます。
舌を伸ばして、上手におっぱいの乳首を包み込むようにとらえて、
お口の中に引き込んで、舌を波打つように動かして(あたかもマッサージのように!)
お乳を飲みます。
なので、上手く飲めていれば、
ママの乳首は全く痛くなくて、むしろ気持ち良いくらい、
ゴクゴク飲まれた後は、胸も軽くスッキリ!なはず。
赤ちゃんの舌が伸びない、伸ばせない、うまく動かない、動かせない、となると、
飲まれるたびに乳首が痛く、乳首をつぶして飲まれて乳首の先に水疱や血まめのようなものができたりして
乳首を傷めるトラブルが多くなります。
また、うまく母乳を飲みとれないままでいた結果、白斑やつまりやしこりなどの乳房トラブルを起こしやすくなります。
赤ちゃんは舌をうまく動かせない分、他の部位を使って飲もうとするので
頭を前後に振るようにして、一生懸命飲んでいたり、
唇の力を使うため、上唇の中央に「吸いダコ」(皮が厚くなって剥けてくる)が何度もできたりします。
またおっぱいを飲んでいる時に、舌打ちするような音を立てて飲むこともあります。
お口を大きく開けたり、深く吸着して乳首をいっぱい含むのが苦手な場合があり、
乳首を引っ張ったり、浅くくわえがちなこともあります。
お腹が空いて一生懸命飲んでいるのに、スムーズに飲めなくて、満足する前に疲れてすぐ寝てしまう。
だからすぐにお腹が空いて、また泣く。
結果、ずっと飲んでいて、寝ないし、機嫌悪いし、思ったほど体重が増えないし
母子共にぐったり、なんていうことも。
「舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)」とか「舌癒着症(ぜつゆちゃくしょう)」とか言われていますが
こうした病名がしっかりついてしまうのはまれで、実際に処置が必要な場合は少なく
成長に伴って改善していくことがほとんどで、気付かないままのことも多いです。
まずは首が据わる4か月前後、次が離乳食が始まるの6か月頃が目安でしょうか。
でも、成長を待つにしても、あまりに辛かったら、ご相談されてみて下さい。
授乳方法の工夫から外科的処置まで、対処法はなんとかあります。
そのうち良くなるからと、耐え忍ぶことはないと思っています。
ママは十分頑張って、耐えているのですから、
少しでも痛みや悩みから解放されていただきたいです。