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切開について

乳腺炎などが原因で、乳房内に膿瘍が生じ、切開して膿を出すことがあります。SNSで知って、乳腺炎になると切開になってしまうと恐怖におののく方もおられますが、乳腺炎になっただけで切開までに至ることは滅多にありません。かなりひどく張った状態が続いたり、適切な対応がされなかったり、いくつかの要因が重なってできてしまうようです。

 

切開に至るまでの経過は、数日から長いと数か月ということもあります。

嫌な言い方になりますが、良い切開時があって、早ければいいというわけでもないのです。

切開までの経過が一番辛いと思います。不安になりますし、痛いし、心身共に厳しいですね。

切開してしまえば、悪さしていたものが出されるので、随分スッキリします。皆さん、ほっとされますね。

 

 

 

当院では、とても有り難いことに、信頼できる乳腺外科とのつながりがありまして

そちらをご紹介させていただき、診察や切開をお願いしています。

入院するほどではなく、外来処置で20~30分くらい?

もちろん麻酔もしますし、薬の処方もあります。

切開後は膿を十分出し切れるように、ドレーンというシリコンチューブが挿入されて

1週間後にきれいになっていれば抜去されます。

時々、1週間を待たずに抜けそうになることや抜いた方が良さそうな場合があるのですが

その場合は当院で抜去することもあります。最近はほぼないですが。

切開しても授乳は続けられますし、お風呂も入れます。

 

切開の前後は、責任を持って当院でフォローいたします。

 

 

まれに、自壊(じかい)と言って、膿瘍が自然に上がってきて、皮膚を越えて膿を出すことがあります。

そこまで放置できる心身はスゴイと思いますが、それはそれで自然治癒で治っていきます。

ただ、いつ膿瘍が出てくるのかわからなくて、排膿直後は結構膿が出てくるので、

急に自壊すると慌ててしまうと思います。

また、すごい時間をかけて膿瘍が自然吸収されていくのを待つということもありました。

しこりが全く無くなったかというと疑問なので、あまりおすすめはできませんが

選択肢として有りはありです。

 

膿瘍ができるのは、炎症後の膿が身体の他の部分に広がって悪影響を及ぼさないように

カプセル状の中に留めておこうとする、身体を守るための巧みなしくみなので

切開となると大変ですが、

己の身体は良くやってくれたと、ねぎらってあげて下さい。